生涯学習講演会

生涯学習講演会レポート

2013年

【12月開催】シンポジウム「自分を活かす働き方と暮らし方」

「多元的共生社会におけるコミュニケーション」第3回
講演:
塩見直紀 農半X研究所代表 中野民夫 ワークショップ企画プロデューサー、同志社大学政策学部教授
ナビゲーター:
中谷和代 大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任研究員
聞き役:
代田敬子 民間企業人材育成担当、生涯学習開発財団認定ワークショップデザイナー 中脇健児 特定非営利活動法人ワークショップデザイナー推進機構理事
開催日:
2013年12月21日(土)
会場:
大学コンソーシアム京都 キャンパスプラザ4階 第2講義室

一歩踏み出す勇気を持ち、「農あるくらし」を実践する

1番目の講演者、塩見氏は「半農半X」を提唱。そのXは“天職”という意味で、人として「何を食べていくか」「どう生きるか」の問題を示していると言います。2番目に講演された中野氏にとっての“X”は、ワークショップ企画プロデューサーです。一人旅など体験から多くを学ばれたことや、社会を変える「やさしい改革」のための具体的な実践を話されました。その後、参加者同士でグループを作り講演の感想を付箋に書きホワイトボードに添付。トークセッションはこれらのコメントを紹介しながら展開しました。最後は参加者が自分の“X”を見つけるためのミニワークを塩見氏に行っていただき、中野氏はオリジナルの「ガーデンソング」を披露。みなで歌って終わるという和やかな締めくくりとなりました。

詳細を読む

【11月開催】講演・ワークショップ「生涯学習とコミュニケーション」

全国生涯学習ネットワークフォーラム まなびピア2013
講演:
苅宿俊文
青山学院大学社会情報学部教授
開催日:
2013年11月15日(金)
会場:
生涯学習開発財団会議室

体験を人に伝えていくことを想定して学ぶ

苅宿教授の講演は、これからの高齢化社会に向けて生涯学習のあり方を考察することからスタート。50年後には平均寿命が約90歳まで延びると予想される日本において、学校の中だけの学びで成人してからの70年を生きていけるのかを考えたとき、生涯学び続けることが必須になると先生は指摘します。まさに生涯学習がここにあります。続いて行われたワークショップでは、「大人が学ぶべきものは何か」という問いについて、会議を360度録画できるミーティングレコーダーを利用し、グループごとに対話を撮影。参加者はその再生映像を見ながら自分を振り返り、分かちあう参加型の学習を体験しました。

【6月開催】シンポジウム「学びとアートの関係を問い直す」

「多元的共生社会におけるコミュニケーション力」第2回
講演:
佐伯 胖
青山学院大学ヒューマン・イノベーション研究センター所長
開催日:
2013年6月16日(日)
会場:
東京大学 福武ホールラーニングシアター

「希望」として受け入れることがアート

佐伯教授は「勉強」と「学び」は違うと言います。「勉強」は「単に教えに従うことで、考えないスイッチが入っている」が、「学び」は「意味やなぜを問う、自発的な探求」だと指摘されました。では、その「学び」を生み出すものとは何か。それは、特定の部分を切り出して他は見ないという見方で、対象をフレーミングするアートと同じ。モノを枠に入れて見る=フレーミングすることで、モノとの対話が生まれ、さらに見直しや視点の転換で、「新たな可能性」に気づきます。「次にどうなるか予見として分かることではなく、分からないことをまっすぐに受け入れることが大切。それは希望であり、アートの営みで、知の原点である」と締めくくられました。

【3月開催】シンポジウム「これまでの学びとこれからのコミュニケーションをつなぐ見取り図」

「多元的共生社会におけるコミュニケーション」第1回
講演:
苅宿俊文
青山学院大学社会情報学部教授
開催日:
2013年3月2日(土)
会場:
東京大学 福武ホールラーニングシアター

共生と協同のため、自ら関わっていく

講演を貫く3つのキーワードは、「学び」「コミュニケーション」「見取り図」です。「"これまでの学び"とは振り返ること、"これからのコミュニケーション"とは関連づけること、そして"見取り図"とは把握し直すこと」と話された苅宿教授。「学びやコミュニケーションを単純にマルかバツで考えない、二元論的にならないこと」を参加者に依頼し、会場を巻き込んで、課題を投げかけていきます。それこそ知的生産の場であります。「学び手側が実際にどれだけ納得しているかは、学び手側に起こったことをきちんと見ることが大切」で、未来のために共生や協同が不可避であり、そこに自分がどう関わっていくかを考える必要があることを指摘されました。

詳細を読む

講演会アーカイブ

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年