AJCクリエイターズコンテスト 2025 表彰式
展示:2025年3月26日〜30日 東京都美術館
表彰式:2025年6月27日 東京都美術館講堂
主催:AJCクリエイターズコンテスト実行委員会
当財団の後援事業の一つ「AJCクリエーターズコンテスト2025」の表彰式が、2025年6月27日、東京都美術館講堂にて開催されました。


2025年度のエントリー総数は310点で、内221点が本審査に進みました。銀賞である生涯学習開発財団賞の受賞者3名(出席2名)には、財団顧問の佐藤梨奈が賞状と記念品を授与しました。
生涯学習開発財団賞を含む上位作品は以下です。
受賞作品

人形部門
山岸 雪華「天へとのぼる」

アートジュエリー部門
ショウ ヨリコ「稲穂と秋津虫」

フレームアート部門
Junko.trois「ビーズの森の誘惑」

アートジュエリー部門
市田 陽子「孔雀」

ペーパーアート部門
Atelier +M 「Gramophone」

ファブリックアート部門
坂元 視祉「“祝祭”どら猫パレード」

今年のコンテストは、新たに協賛会員となった株式会社エンドレスが実行委員会事務局として開催されました。エンドレスの取締役COO 最高執行責任者で実行委員会会長も務める 蕭 勝華 氏があいさつに立ち、「AJCクリエイターズコンテストは『手芸からアートへ』、ハンドメイドの可能性を世に発信しているコンテストです。内閣総理大臣賞があるコンテストは多くはありません。株式会社エンドレスは、アクセサリーや手芸を楽しんでいただくためのパーツを提供する会社です。手芸から素晴らしいアートへと技術を高めておられる皆さまのお手伝いを通して、AJCとともに発展していければと思っています」と述べられました。

人形部門としては初めて大賞(内閣総理大臣賞)を受賞された山岸 雪華 さんは、動物病院の看護師として、動物たちのケアや看取りに立ち会ってきた経験から、「動物が亡くなることは辛く悲しいですが、飼い主さんの感謝や愛情に見送られ、命が輝きながら天に登っていくように感じます。その姿を表してみました」と、受賞の言葉を述べました。

審査員を代表して大場よう子氏(日本宝飾クラフト学院副理事長)から総評がありました。「観た誰もが気になる山岸さんの大賞作品「天へとのぼる」の存在感と、死してなお命は輝くというコンセプトに圧倒されました。厚生大臣奨励賞サカイさんの稲穂は話題性があり、日本人ならではというコンセプトにもぴったりでした。文部大臣賞のJunko.troisさんはアートジュエリー部門で殿堂入りの立場ながら、新たにフレームアート部門に挑戦し金賞を受賞されたことは大変価値があります。創作活動に広がりはあっても終わりはないということですね」と、会場の全員にエールを送られました。

最後に、実行委員会事務局長である株式会社エンドレス人財開発部長の小林直人氏が、「コンテストを通して感じたのは、みなさんの創る情熱が伝わってくる作品ばかりだったことです。これからも、一人でも多くの方の創る喜びに携わっていきたいと思っています」と締めました。
表彰式のあと、同美術館のレストランにて交流会も行われ、株式会社ブティック社取締役編集本部長 坂部規明氏による乾杯ご発声のあと、受賞者同士の交流や技術情報の交換などが活発に行われました。


入賞作品の展示は同美術館にて3月に開催済みですが、展示の様子は以下の公式ホームページでも紹介されています。
https://ajc.jpn.com/