理事長ご挨拶
学びは、個人も社会も豊かにする
人は感動する心を失わず、何かを学び続けるかぎり、年齢にとらわれない生き方ができる。私はそう思います。
大学を出て企業に勤め、終身雇用で定年まで働き引退という人生の図式は、今や多くの人にとってあてはまらなくなりました。社会と長く関わりを持ち続けるためには、勤めている、いないに関わらず、社会の中での自分の役割を見つけるため、常にもう一人の自分を育てていくべきではないでしょうか?
そこで必要となるのは、積極的に新しい発想や多様な分野で自ら学びを深めることです。その学びを支援するため、財団法人 生涯学習開発財団は設立されました。「生涯学習」という言葉は、私がこの時考え、日本で使われるようになったものです。「生涯学習」は広く認知されるようになり、30年を経てもこの言葉の持つ意味はますます広く、深くなっています。
変化の大きな時代の中で、「生涯学習」は、自分で考え責任ある生き方をする「個」の確立であると同時に、その学びを通して社会に役立つ活動を展開するものであってほしい。それが将来の日本を支える人材育成につながると信じています。
当財団は、そうした社会事業育成・人材育成の理念に基づき、企業・団体・個人と幅広く後援活動を行うとともに、その礎となる「生涯学習」を推進していきます。


経歴
- 昭和2(1927)年
- 東京生まれ
- 昭和29(1954)年
- 米国 南カリフォルニア大学留学マスコミュニケーション専攻
- 昭和30(1955)年
- NBCテレビ演出部に勤務(日本人初のプロデューサーとして活躍)
- 昭和35(1960)年
- 株式会社 コスモ・ピーアール設立 取締役就任
- 昭和39(1964)年
- 日本ホームズ株式会社設立 代表取締役就任
- 昭和52(1977)年
- 財団法人 住宅産業研修財団設立 理事長就任
「ハウス55計画」を手がけ、建設審議会委員として政策提言を行う - 昭和61(1986)年
- 財団法人 生涯学習開発財団 理事長就任
- 昭和62(1987)年
- 藍綬褒章受賞(その他受賞多数)
- 昭和62(1987)年
- 株式会社 J-WAVE 取締役就任
- 昭和63(1988)年
- 生涯学習関連施設のネットワーク形成に関する懇談会委員(文部省)
- 平成6(1994)年
- 東京都公安委員会委員(初の女性委員)
- 平成6(1994)年
- ベトナム・ビエンホア孤児職業訓練センター「有隣園」園長就任
- 平成11(1999)年
- 東京大学大学院 博士号取得(工学)
- 平成15(2003)年
- 大工育成塾設立 塾長就任(国土交通省補助プロジェクト)