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2015年

【12月開催】シンポジウム「今を動かす実践と視点」~PBLとエスノグラフィの現場から~

「多元的共生社会におけるコミュニケーション」第9回
講演:
舘野泰一
立教大学経営学部助教
伊賀聡一郎
パロアルト研究所シニアリサーチャー
モデレーター:
山岸ひとみ
(株)Gaji-Labo取締役CXO、認定ワークショップデザイナー
開催日:
2015年12月13日(日)
会場:
東京大学 福武ホールラーニングシアター

実践と事例から「今の流れ」を探る

大学教育でどんな経験した人が企業で活躍できるのか。「権限がなくても発揮できるリーダーシップ」を教育目標に、産学連携で実践・研究を進めている舘野泰一氏。「目標を共有してそれぞれがいい行動をとれば船は前へ進む」と考え、「そういった行動が出来ることを敢えてリーダーシップと呼ぼうとしている」と言っています。また、長年エスノグラフィの研究を続けている伊賀聡一郎氏は、その研究の発端となった「よく分からない人達のことを書き表す」という古い研究分野を掘り下げ、紐解いてきた歴史を振り返り、現代のテクノロジーと人はどのように接しているのか、これまでのリサーチ例を取り上げ、様々な角度から紹介しています。4人の話には独自の視点と導きがあり、一歩先の目標も明確にお持ちです。そしてご自分の知見を社会にしっかり還元しようとする姿勢が印象的でした。

【6月開催】シンポジウム「アートによる教育」を考える 〜アート・学び・公共性〜

「多元的共生社会におけるコミュニケーション」第8回
講演:
上野正道
大東文化大学文学部准教授
ナビゲーター:
苅宿俊文
青山学院大学社会情報学部教授
開催日:
2015年6月28日(日)
会場:
東京大学 福武ホールラーニングシアター

場作り、対話、参加がつくる21世紀のアートと教育

教育哲学、教育思想史が専門の上野先生は、広く社会的・歴史的な視点から、公教育とアートの変遷を紹介。今までの教育は知識や価値を習得していく形であったが、高度情報化社会の今は、習得型の知識に加えて、それらを活用した対話的な学びが必要だと言う。アメリカでは哲学者ジョン・デューイが、アートの制作と鑑賞は別のものではなく、両方とも経験だと説いた。つまり生の経験としてアートを創りだしていくような協働的な場作りが重要で、アート教育でも子どもたちが互いに学びあう活動が大切ではないかとのこと。後半は苅宿先生とのトークセッションや質疑応答で盛り上がりました。

【3月開催】シンポジウム「循環する時間」と「成長する時間」〜社会と自分と子どもの関係〜

「多元的共生社会におけるコミュニケーション」第7回
講演:
宮台真司
社会学者、評論家、首都大学東京教授
ナビゲーター:
苅宿俊文
青山学院大学社会情報学部教授
開催日:
2015年3月8日(日)
会場:
東京大学 福武ホールラーニングシアター

他人の幸せを自分の幸せと感じられる人に育てる

父親である宮台氏は、子どもたちに自宅を出入り自由にさせ、「カオス」な環境を作ろうと努力している。なぜか。それは今の社会ではコミュニティーの本質を理解していない人たちが増えており、こうした状況を生き抜くためにカオスもリスクも必要だと思うからだ。「教育とは自分の子どもを幸せにすることではない。社会をいかにまともに再生産するか」。だから損得勘定ではなく、他人の幸せを願うことのできる共同体を作っていくことが大事だと言う。ワークショップの意義は、自分の知らなかった価値観や新しい情報に気付くことにある。今ここから工夫できることはたくさんあるとの締めくくりの後、熱心な質疑応答が続きました。

【1月開催】新年トークセッション

「社会で循環する知的生産を考える」
パネリスト:
伊坂善明
博士号取得支援事業 助成者 2013年博士号取得
峯村昌子
博士号取得支援事業 助成者 2015年博士号取得
太田佳代子
助成金支援事業 助成者 2013年
宮地昌利
助成金支援事業 助成者 2006年
ナビゲーター:
苅宿俊文
青山学院大学社会情報学部教授
開催日:
2015年1月14日(水)
会場:
生涯学習開発財団セミナールーム

大人の学び=生涯学習を社会に活かしていく

「領域を超えた学びを社会にどう役立てていくか」。そんなテーマで行われた財団初の試み「トークセッション」。ナビゲーターを青山学院大学の苅宿俊文教授にお願いし、財団の博士号や助成金の支援事業で助成を受けられた4名の方に、その実践を伺いました。伊坂さんはPFI事業を社会貢献につなげること、峯村さんは高齢者が社会で活躍するための健康や知力に関する情報発信、太田さんは建築で社会課題を解決する手法、宮地さんはEQ(人間力)を自己肯定につなげるプログラムを模索しています。4人の話には独自の視点と導きがあり、一歩先の目標も明確にお持ちでした。

2014年

【12月開催】シンポジウム「ワークショップデザイン×コミュニティデザイン」

「多元的共生社会におけるコミュニケーション」第6回
講演:
山崎亮
studio-L代表、東北芸術工科大学教授、京都造形芸術大学教授
インタビュアー:
中脇健児
特定非営利活動法人ワークショップデザイナー推進機構理事
ナビゲーター:
蓮行
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任講師、劇作家
開催日:
2014年12月7日(日)
会場:
京都市梅小路公園 緑の館イベント室

自発的で継続されるコミュニティデザインを考える

山崎氏は各地域で住民参加型のコミュニティデザインに取り組んでいます。トークショーでは北海道の沼田町の事例が紹介されました。沼田町では広範囲の市街地を集中させ、財政を整えるコンパクトシティの実現を目指しています。そこで山崎氏は、沼田町でも住民たちに自分たちの町のこれからを考えてもらうワークショップを実施しました。役場の職員から町の現状について学ぶ勉強会「これから塾」を実施したことで、その後のワークショップでは住民たちから具体的な意見が出されたそうです。スタッフとの、また、住民同士の密なコミュニケーションを促すことで、住民たち自ら町を変えようとする気持ちが高まり、複数回行われる会でも継続して出席する参加者がほとんどとのこと。
この他、山崎氏は各地で住民たちに協力してもらい、アート作品をつくる活動なども積極的に行っています。
連帯感が生まれ、住民自ら継続させていく活動が今後のコミュニティデザインに期待されています。

【6月開催】シンポジウム「コミュニケーション教育を考える―言語力の不可避と不可能」

「多元的共生社会におけるコミュニケーション」第5回
講師:
苅宿俊文
青山学院大学社会情報学部教授
開催日:
2014年6月7日(土)
会場:
東京大学 福武ホールラーニングシアター

リフレクティブ・ラーニング「省察」振り返りながら考える

さまざまな価値観を持った人たちが暮らす中、お互いが納得できる答え「納得解」を導き出すコミュニケーション能力が求められています。円滑なコミュニケーションは、自己と他者の「あたり前」にズレがあることを認識していることが不可欠です。日本の教育現場に「使える学習」が登場した事例、なでしこジャパンでの「論理的に考える力と伝える力」の育成など、コミュニケーションスキルのための新たな取組みを紹介します。情報化社会では知識もネットにアクセスして簡単に手に入り、学ぶことが激変しています。そのような中、これからの教育は、自分が考えたことをもう一度、自分で批判的に見て振り返る「省察」(リフレクティブ・ラーニング)が大切です。そうした取り組みの一つとして、大学の授業で行われている「体験−省察−理論」のワークショップも紹介されました。

【3月開催】シンポジウム「対話的コミュニケーションとしての学び ─「学びの共同体」の学校改革」

「多元的共生社会におけるコミュニケーション」第4回
講師:
佐藤 学
学習院大学文学部教授
ナビゲーター:
苅宿俊文
青山学院大学社会情報学部教授
開催日:
2014年3月2日(日)
会場:
東京大学 福武ホールラーニングシアター

学び」は子どもも親も教師も。「聴き合う」ことが大切

佐藤氏 が今まで訪問された学校は海外も含め3,500校にものぼります。話された内容は、こちらの思い込みを覆すものばかり。コミュニケーションは「発信」より、まず他者の声を聴く「受信」が大切であると言います。また活発な話し合いに「学び」はないとのこと。なぜなら、活発というのは既に分かったことを話しているにすぎないからです。そして、できない子の特徴は一人でやろうとするからで、「分かった人は教えてあげて」と指導するより、「分からなかったら友だちに聞くんだよ」と自発性を促した方がよいと言います。
講演後、苅宿氏が会場からの質問をまとめました。「学校改革はどう始めるのか?」「聴き合う関係の最初はなにか?」などの問いに対して、佐藤氏はご自分の実践のなかから具体例を出して丁寧に答えられました。

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